クロスの種類
クロスの種類として大きく分けるとビニールクロス、布クロス、紙クロス、に分けられると思います。
私が見習いの頃は、ビニールと布の割合は半々位でした。すべてがそうではありませんが、トイレ・洗面・台所はビニールクロス、応接とか居間・寝室は布クロスという感じでした。
しかし、ここ数年ビニールクロスの質も良くなり、種類も多様化し、近くで見ても布かビニールか分かりにくいものもあります。今では殆どビニールクロスで年に数えるほどしか布クロスは貼りません。
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ビニールクロスの利点
ビニールクロスの利点は安い、施工性が良い、埃が付きにくい、汚れにくく汚れても少しなら拭き取れる等である。
布クロスの利点は独特の味わいがある、通気性がある、その他は殆どが欠点の方になります。
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クロス貼りのポイント
私が思うクロス貼りのポイントは、下地処理とジョイント(つなぎ目)です。下地パテ処理を丁寧に行うことが一番です。またコンクリート等後でめくれやすい場所にはシーラー処理が必要です。またジョイント部分に和紙テープを入れる。 また最近壁の下地はほとんどが石膏ボードですので、出角に木地が無い場合は、コーナーテープを入れておく事です。 一般に建て売りやマンションではそのあたりが手抜きされていることが多いので、リフォームのおりにそれらに注意してリフォームしてください。
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ホルマリンについて
ホルマリン等の人体への影響が注目されていますが、最近のクロスはそれへの対応がされているものが殆どです。またクロス貼りに使用されるノリも非ホルマリン系に変わっています。現在でも対応出来ていないものはシーラーといってコンクリート等に直にクロスを貼るときに使用する下塗り液です。これもすぐに対応した商品が出るでしょう。
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機能性
近年ビニールクロスにも多機能なものが増えてきて、防音、消臭、抗菌、汚れ防止、水廻り用等があり、使用場所によってそれらを使い分けるのもいいかもしれませんが、あまりこだわり過ぎないように選んでください。
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材料単価
材料単価(上代)を比べてみるとビニールの場合800〜2, 000円/Mで殆どまかなえますが、布の場合1,000〜10,000円/Mの材料費が必要になります。
6畳の洋間壁(1,800×1,800の窓 1)で大体30mぐらいです。
仮に、材料代+施工代=1,000円/mとすると、30,000円になります。
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クロス選びのポイント
クロス選びのポイントは機能性を考慮しつつ全体のバランスを考えてください。床・建具材質、家具の色合い等を考えて選で下さい。たとえば、1つの部屋で色を多く使い過ぎない様にする。
また、クロスのサンプル帳で見た場合と実際に貼った場合との違いもあります。実際に貼った場合、大抵のものは明るく(白く)見えます、気をつけて下さい。また柄物もあまり濃くない場合はサンプルで見るほどは目立たないということです。あまり神経質にならないでください。御自分感性を信じて選べばいいと思います。たとえば、3種類ぐらい選んで業者さんのアドバイスを聞けばいいと思います。それに住んでいるとそれが家になじんでくるものです。
リフォームの場合、
表面の光沢がある物・凸凹のないも物は、選ばないようにいた方がいいと思います。新規と違いどうしても下地作りに限界があり、下地が出る場合があります。
サンゲツからは、リフォーム専用のクロスの見本帳がありますので、ご参考にしてください。
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その他のクロス
その他のクロスとしては、本物の木や竹を表面に使用したもの、無機質な材料を表面に付着させたもの、金属質のものを使用したもの等があるが、適材適所でそれらのものを活用するとそれなりの効果があると思います。
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リフォームでのクロス
リフォームでクロスを貼り替えた直後は新しいノリの水分でめくった古いクロスのノリが溶けて多少浮いてくることがあります。これらは 障子紙と同じで乾いてくると引き合ってきちんとなる。実際にクロスのノリが完全に乾燥するのには、下地の材質・施工季節により変わりますが、1日〜1週間かかるります。よってその間になにかの硬い角が当たればクロスは破れやすいので、せめて1週間は注意してください。一旦乾けばかなりの破れにくい物です。
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メーカー
各メーカーのホームページです。他にもたくさんありますが、よく使用している所を載せています。
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